いつものように「お疲れさまー」したんですけども。

このお姉さんには散々世話になって
いっぱい助けてもらって いっぱい笑わせてもらって
すごく楽しい時間を共有させてもらったから
お姉さんが退社すると教えてもらったときからずっと
ずっと、寂しいなぁと思っていた。



あたしはここでの労働はすきじゃないし、いつやめたっていいわ!と
思ってるんだけど
お姉さんがいたおかげでたのしい部分が多くなって
それでやってこれたようなものなのだ。
あたしはお姉さんの性格がすごく好みなので
もう時間を共有することがなくなる、
今日でさようならをするとなると
今日は泣くだろうなぁって思ってた。


お姉さんに渡す花を注文して届けてもらった。
「お任せでいいですか」と聞かれたから
「任せるのは嫌だなぁ」と思いつつも希望を言うのが面倒だったので
おまかせにして花束が到着するのを待った。



届けられた花はすごくかわいくって、
本当に想像以上にかわいくって、
思わず笑みがこぼれてしまった。
はーーー!うれしい!「ありがとうございます」
って花束を運んでくれた花屋のお兄さんにお礼を言おうと思って
顔を見たら中川家の礼二にすっごく似てて思わず吹き出してしまった。
失礼だと、思ったんだけど
すごく似てて。
花束見てもう顔がほころんでたから、筋肉がゆるかったんだろうか。
「失礼だ、笑うな!」っていう指令が脳からスグに発信されたのに
筋肉のゆるみは止めようがなかった。
でもおかげで
寂しいわぁと思ってた気持ちが急に晴れ晴れしてきた。
ありがとう、花屋のお兄さん。


そんなわけでお姉さんに花束を渡して、一言お礼を言ったりして
最後にお姉さんに手紙書いて、渡して、読んでもらったけど
涙なんかちっとも出てこなくって
自分でもびっくりしてしまった。



多分、実感がないせいだろうなぁ。
明日から
お姉さんがこの労働所にこないってひしひしとわかり始めて
お姉さんが当たり前にやってた仕事を
他の人がするようになって


お姉さんとげらげら笑ってた些細なことを
共有する人がいなくなって


それで、
あたしは本当に悲しくなるんだろうなぁ。



家作ってる、も
ロービー、も。
なんですけども!も。
しもたぁ〜!も。
あの人やっぱりハチヤさんに似てるな、も。
エプロンが嫌や、も。
ぺこぺこするのも。
これからあたいは1人でやってくのかい???