世界で1番大切なcafe aobabaの店主2人へ
aobabaで過ごした2年間は本当にあっという間で、
本当に楽しくて仕方なかった。
aobabaは、お店として4年間活動してたんだけど
4年って長いようで実はすっごくすっごく短い時間だと、思う。
運が悪かったらその4年と上手く重なる事ができなくて
あたしはaobabaと出会わないまま日々をすごしていたかもしれない。
aobabaを教えてくれた星ヶ丘洋裁学校の園長先生には本当に感謝してる。


「aobabaって知ってる??
 あそこもなかなかおもしろい店だよ」


このセリフは未だに頭から離れる事が無いんです。
「カフェなのに”おもしろい”って何??」
そう、強く思ったのをはっきりと覚えています。
でもあたしは「アーウバーバー」という呪文の様な名前を瞬時に覚えることができなくって
そして、園長先生に聞き返す事もできなかった。
ソーイングギャラリーの入り口の下駄箱に置かれたショップカードや
DM、フリーペーパー。。。
その中にたった1枚だけaobabaのショップカードがあったのを
見つける事ができたのは、偶然でしょうか。
1枚のショップカードはあたしを待っていたのかもしれない、
何だかそんな風にも思ってしまうのです。



ショップカードを手にし、「この店だ!」と思ったのはいうまでもありません。
早速HPを見て、そしてaobaba目指して枚方公園駅に降り立ったのは
まだ暖かい秋のことでした。
平日の夕方だったからお客さんはあたしと友達以外には1人しかいなくって
すごくゆったりできたのを覚えてる。
鳥のみそ焼きサンドとプルーンのタルトを食べた。
飲み物は、注文しなかったなぁ。


あたしは自分のハタチの成人式に出席しなかった。
成人式の日に何をしていたかと言うと、
aobabaに行っていた。
ひらパーで成人式があるからaobabaに向かう途中で
きれいな振り袖を着た同い年の女の子たちに何度もすれ違った。
その日はもしかしたらあたしも鳥取できれいな振り袖に身をまとって
友達たちと、はしゃいだりしていたのかもしれない。
でも、あたしはその日、
1人でaobabaでのんびりとくつろいでいた。
aobabaのアルバイト募集の貼り紙を目にしたのは、この日だった。
その日、お会計の時にバイトをしたいと言いたかったけど
恥ずかしくっていう事ができなかった。
次の日だったかなぁ、電話をかけて、面接の日を聞いた。



面接にドラを連れて行ってよかったなぁって思う、本当に。
ドラを見せた瞬間、大きなおねえちゃんの目が、
更に大きくなった。
あの時はまだ、2人とも、お互いにこんなに性格が似てるとは
思いもしなったよなぁ、当たり前だけど。
「えーっと。他に何か聞く事あったかなぁ」って
おでこを触りながら、ノートをぱらぱらめくりながら
あせってるお姉ちゃんは、本当に、「お姉ちゃん」だなぁ。
あの頃から、お姉ちゃんは、「お姉ちゃん」だったんだ。
面接が終わった後で、「ドラえもんやねん、軍手やねん」って
お姉ちゃんは妹に言ったみたいだけど、
口でそんなこといわれても分からないから妹は「はぁ??」っていう反応をしたっていう
エピソードは後から聞いた話だけど
その会話も、すっごく想像できる。
あの頃から2人は2人だったんだなぁ。



ウエイトレスの仕事はほとんどしたことがなかった上に
aobabaは階段もあるし、サンドイッチやおにぎりセットのおぼんは
滑りやすいし、すごく失敗が多かったなぁって思う。
きっとあたしよりも接客や料理運びが上手な人っていただろうに、
もっと役にたつ子がいただろうに、
2人があたしを選んでくれた事、本当に嬉しく思います。
結局チョコレートケーキのオレンジは薄くきれいに切れた事が無かったし
せっかく教えてもらったのにカフェラテの泡はちゃんと作った事ないし
よく休んだりしたし早退もいっぱいして、
何かいつも休憩ばかりしてて、あたし、もうちょっと役にたてよ、
って何か、一体aobabaに何しに行ってたんだろうなぁ。。。。


あたし、aobabaに行きたくないと思った事が、1度もない。
「あー、明日バイトだ、嫌だな」って、
そう思った事が、1度も。
いつも楽しくて、仕方なかった。
働きに行ってるんだから、楽しいとかいうことじゃないかもしれないけど
本当に、楽しかった。
2人にこれ見せようとか、あの話報告しようとか、
何か美味しそうなお菓子を見つけたら「aobabaで食べよう♪」って
思って買ったりした。
あたしは1人暮らしをしてるから、
もしかしたら毎週末実家に帰ってる様な感覚だったんじゃないかなと思う。
毎週末、2人のお姉ちゃんに会いに家に帰って
ついでに家業の喫茶店をお手伝いしてる様な、そう言う感覚だったのかも、って。
ちゃんとお給料もらって働いてるんだから
「お手伝い」とか、そんな風に考えたらダメかなーとも思うんだけど
でも、aobabaと2人はいつも暖かく迎えてくれたから
そう思うのも、無理ないんだよ。



だから、
aobabaの閉店の話を聞いた時
何よりも悲しかったのが2人に会えなくなる事だった。
今まで毎週末、
当たり前の様に2人に会っていたのに
aobabaがなくなったらもう、今までみたいに2人に会えないんだと思うと
悲しくて悲しくて仕方なかった。
バイトをしている時はもう「土日祝はaobaba」が当たり前で
aobabaに行って2人に会う事は全然特別なことじゃあなかった。
でも、
これからは2人に会う時は約束をして
日時と場所を決めて会う事になる。
「当たり前の様に」会っていたのに
これからは2人と会う事が「特別な事」になってしまうんだなぁって。
あたしにとってこんなに悲しいことはなかった。



1人のお客さんとしてaobabaのスタッフとして
cafe aobabaの閉店は、残念だった。
あの空間は誰もが作れる空間ではないし、
どこを探してもきっと、見つけることはできない。
あれは2人だからこそ作れる空間だから。
でもそんな空間を失う事よりも、
あたしは、
2人と離れてしまう事が
もう、
それが、1番悲しかった。
悲しいのはそれだけだったのかもしれない。
自分勝手で、嫌になっちゃうけど、
でも本当にあたしはお店の閉店よりも2人に会えなくなる事のほうが
ずっと、ずっと悲しかった。



あたしはcafe aobabaも、店主姉妹も
本当に本当にだいすきで、こことこんな風に繋がれていたことを
本当に幸せに思ってる。
でも
あたしはずっとaobabaにしがみついて離れようとしなかった。
aobabaの中だけで発信していて
aobabaの2人の提案によって動いたりしていた。
あたしはいつまでaobabaにしがみついてばかりいるんだろうなぁと
不安に思う事もあった。
このままだったらあたしはずっとずっと
aobabaに頼ってaobabaから離れなかったかも知れない。
閉店を機にあたしもしっかり自分で自分の世界を発信していけるようにしたいと
思ってる。
2人が「お店」という枠から出て色々と活動して行こうと
しているように
あたしも「aobaba」という枚方の実家から出て
しっかりと1人で立ってみようと思う。
今回の閉店は2人から、aobabaからの自立、親離れ?
のきっかけだと思う。
ありがとう。
頑張って行けるキッカケを、2人からもらいました。
これからも、もちろんaobabaと一緒にいろいろとやっていくよ。
でも、あたし自身もいろいろと、やっていく。
しばらくは2人と会わない週末、aobabaに行かない週末は
悲しいかもしれないけど
でも2人はいつでも今までと同じ様に
暖かく迎えてくれるだろうから、いつまでもメソメソしてません。
本当にありがとう。



cafe aobabaも店主姉妹も
お店と2人を通じて出会った2人の大切な人達も
あたしにとって本当に本当に
あーーー何て言ったらいいんだろう……
何かもう、
とにかく
1人で大阪に出てきてこんなに大切で信頼できる
人達に出会えた事、本当にしあわせに思う。
最初は、1人だったのに、
なのに今こんなにあたたかな人達に囲まれてて
何であたし、こんなにツイてるんだろう!!
昨日の、打ち上げ。
本当に楽しかった。
後片付けもせずにバタバタ帰ってしまってごめんね。
またみんなでああやってごちそうを囲めるの、楽しみにしてます。
aobaba社員旅行も!!



本当にお店cafe aobabaの活動、おつかれさまでした。
あたしの人生にaobabaがあって、本当に本当によかった。
お菓子や雑貨、カフェがだいすきな姉妹が
とうとう自分達で作り上げたお店。
小さな小さなお店。
4年間という活動期間。
あたしの人生に大きな大きな影響を与えてくれました。
aobabaと出会わなかったら、今何してたんだろう。
あ。そうそう。
あたしの人生にaobabaは大きな大きな影響を与えてくれたけど
逆にあたしが2人に何か大きな影響を与えたってことはないだろうから
これから!
これからあたしもグンと大きくなって
何か2人に影響を与えられるような人になりたいなって思ってる。
あたしは2人みたいな活動は全然できてないんだけど
これから、
刺激しあえる関係でいれたらいいなぁと思っています。



昨日さー。
帰りながら大泣きしたから今日ずっと頭痛だった。
卒業式でも泣いた事ないし、
大阪に出てきた時もホームシックになんかならなかったのに
お店aobabaの卒業と
枚方の実家aobabaのホームシックには大泣きしてる自分が、
何かおかしいよ。
あんまり長い文書くと
料理隊長が読むのめんどくさがりそうだから
もうここら辺で止めておきます。


ありがとう、aobaba。
ありがとう、2人のお姉ちゃん。
これからのaobabaの活動もたのしみにしてます。
これからも、よろしくね。