そうだ、障子をはりかえよう!と父が言い動き出した。
相変わらすマッサージ機の上で本を読み、うとうとしていたあたしは
てきぱきと行動する父を横目に見て、よくやるよなぁ
なんて感心していた。


結局手伝うハメになり、暑い中せっせと障子をはがした。
障子をはり終えるまでにあたしの里帰りの時間は終わった。
鞄に荷物を詰め、
まだはり終わっていない障子を眺めながら
生まれ育った家をあとにした。



あたしが去ったあと、きっと父は黙々と障子をはる。