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「ゑほんだな」
乗り込んだ瞬間 ビーと大きな音をたてて
ぐぅんと動き出したえれべーた。
瓶のフタみたいなまるまるっとした大きなボタンの下には黒い受話器。
乳白色の古いハコにおさめられた必然のものと、偶然のあたし。
そのえれべーたは「ゑほんだな」へあたしを案内してくる。
「世界」そのものも大切だけど
「世界」とあたしを繋げるその道もあたしにとっては重要だ。
そのハコに乗り込んだ瞬間からこれは いい道。いい世界へ繋がってる。
そう確信した。そういう瞬間は、すごくスキ。
偶然に出会ったヒトがあたしがスキな世界を
織りなしてるヒトだと分かった時、こんな嬉しくて、感動することはないと思う。
うきうきとわくわくとそわそわとめらめらとじぐざぐ
がいっぺんぱんにやってくるようなそういう感じ。
だから、それはきっと偶然ではなくて必然だったのだ、と
1人でこっそり思ってしまう。
ありがたい。あの日、ギャラリーの当番をやってよかったよ。
本当は「ゑほんだな」からえほんを盗んで帰りたかったくらい。
盗みはヨクナイからポストカードを数枚購入。
これは誰宛にしましょうか。
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久々に となりに座った
またいつかとなりに座らせて下さい。
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その時にはぱんとデートしてくれる可愛いヒトが見つかってて報告できるといいのだけど!