がんばれお姉ちゃんお父ちゃんキャンペーン  〜物は次女が選ぶから〜

youmor2006-03-22



姉が百貨店に勤めています。


[全従業員]春のセールスキャンペーン
と題されたカタログがあるのだそう。
何かっていうと、まぁ商品のカタログなんですけど、通販の。
普通の通販と違うのは注文用紙にイチイチ姉の所属部とコード、名前が記載されてること。
どの社員の身内が買ったかとか*1、分かるんですね。
姉曰く、ノルマはないんだそうです。
父がパラパラとカタログを見たそうなんだけど
欲しいものはなかったとのこと。
「ノルマはないにしても売り上げがないのもかわいそうだし
 何か買ってやりたいけど、いらないものを買っても仕方ないし、
 youmor、カタログ見る??」父がと聞いてきた。
カタログ見るくらいは見るけど、あたしには買うお金はありませんよ。
と、告げたら
「じゃあ、父さんがお金払うから、何か欲しいものあったら注文してやって」
とびっくりするような返事が返ってきた。
と、いいますか、何のカタログなんでしょうかと尋ねたら
「何でも載ってる、靴や鞄から、鍋とか、洗剤とか」と。
どうやら百貨店の商品が凝縮されてそのまま載ってるような感じだと。



何かよくわかんないけど、おごってもらえるんだから
こんなおいしい話はない。
けど、「おごってもらえるから」って注文するのも何だか気が引ける。
貧乏性で割り勘の1円にも目をギラギラさせて、普段から少しでも得をしようとして
お財布握りしめてるあたしだけど、
急に「何でも買ってやる」みたいに言われると急に
おどおどしだす、この何て言うか小心者。。。
取りあえずカタログは見る、と言って電話を切った。
ううん。
多分カタログの中に欲しい物があったとしてもそれは100万も200万もするものじゃないし
別に自分で払える程度の額の物だと思うんですよ、絶対に。
自分では買おうと思わないけどでも人が払うんだったらいる、
っていう程度のものはそこまでして欲しくないんですよ。
「あればいいかなぁ〜」くらいの程度の。
そういうものって運が良ければすごく役に立つものだけど
大抵は邪魔になってしまうものなんですよ。
いつかは買おうと思ってるけど…っていうものであれば
それは、今がチャ……
でもなぁ〜〜!!働き始めてから親にお金を出してもらうのが、
ものすごく嫌になってきたんですよ。
働き始めてから、というか20代突入目前くらいから。
働ける歳なのに親に負担してもらってるのがすごく嫌で、
嫌っていうか「かたじけない!!」という感じ。
やっと自分のお金で生活できるようになって、金銭面で親に負担をかけないという
しあわせに辿りついたのに、ぐらついてきたよ、おい!
いつまでも親には頼るつもりだし、頼らないで生きては行けないと思うけど
でも姉の勤め先の商品買うお金くらい自分で出すよーお父さんが出すくらいならー
と、思う反面。
でも自分でお金払うなら欲しくはないぞ。
という思い。
どうしようなぁ。
カタログは適当に見て、注文はしないでおこう。
ノルマはない、と社員自ら言ってるんだから。
でもなぁ〜でもなぁ〜。
あのーーーー。。。
圧力鍋が欲しいんですよ。
これはねー、多分aobabaで玄米ご飯食べた時からずっと思ってる。
てか日曜にshizukuいた時も「圧力鍋欲しーーーー!!」ってほざいてた。
でも圧力鍋高いんですよ。それなりの値段の物買わないといけないし。
それにうちIHだし、それ対応となると少々高くなるだろうし。
でもうち炊飯器あるし、鍋もあるし、圧力鍋が「いる!いる!今日にでもいる!!」
っていう訳でもない。
「欲しいなぁー」「あったらいいなー」っていう程度。
でもその気持ちがズーーーーーッと変わらず続いてる。
鍋鍋鍋圧力鍋。
父は「鍋も載ってる」しか言わなかったからカタログに圧力鍋が載ってるかどうかは不明。
載ってたら、やばい。
それこそ、マジで。
「自分では買えないけど人が払ってくれるなら欲しいもの」
「いつかは買おうと思ってるもの」
「欲しいけど金額の問題で買えてないもの」
そうそれは圧力鍋。



でもなぁーーーー。
別に払えない値段な訳じゃないのよー。



カタログ届きましたよ。
圧力鍋載ってるよ。
IH対応ですよ。
お値段2万5千円ですよ。。。。
これまたビミョー。
「自分で払えない金額じゃないけど
 誰かが払ってくれるなら払っていただきたい金額」の、まさに2万5千円!
一緒に入っていた父からの手紙には
「高価すぎるものはかんべんしてほしいが」と書いてある。
2万5千円の鍋は高価か否??
うーんうーん。
それとも31万の黒真珠のネックレスとかは勘弁して、ってことかしら。
それだったら3万弱の鍋くらいいいかしら。
あ、これおごってもらう気満々じゃないあたし。あらやだ。



ばらばらに入ってたから気づかなかったけど
父からの手紙は3枚ありました。
気がつかなかった方の手紙には
「お姉ちゃんをちょっとだけ応援してやって」と、走り書き。



分かりました。
というか、気づきました。
父の目的はあたしに何かをおごることではないんですよ。
長女の売り上げに貢献したいだけなんですよ。
長女の売り上げに貢献したいけど
買いたい物がないから、あたしに「買うモノ」を選ばせてるんですよ。
自分が欲しい物があればさっさと注文してますよ、父は。
でもないから。
欲しい物がないから。
どうしようなぁって思って、
そうだ、次女が何か欲しいものあれば、って。
父がしようとしてるのは「次女に何かを買ってやる」ことじゃなくて
「次女に何かを買うことによって長女の売り上げに貢献する」ってことなんですよ。
あー、そうだわ。
そうだわ、そうだった。
うっかり。
じゃあいいや、鍋買うてもらお。お姉ちゃんのために。

*1:どの社員がどのくらい売ったか